IBMは、ハイエンド「Xeon」サーバ製品ラインの第4世代を開発中で、マルチコアチップの開発によりシステムは従来機よりも小型になる予定だ。
IBMでx86サーバの販売を担当するSystem x部門の最高技術責任者(CTO)であるTom Bradicich氏は、Intelの次世代ハイエンドXeonプロセッサが2007年に発表された場合、IBMは「X4」チップセットをリリースする計画だと述べた。X4チップセットを搭載した新しいx86サーバは、IBMの「expand on demand」戦略の構想を引き継ぎ、小さなサーバモジュールを高速通信ケーブルで接続することで、大きなマルチプロセッサシステムの構成を可能とする。
1998年、IBMはIntelプロセッサを搭載した標準的なサーバにメインフレーム技術を導入するという「X Architecture」計画を発表した。同計画は、3世代の「Enterprise X Architecture」チップセットを成果として残している。Enterprise X Architectureでは、サーバのプロセッサが別のプロセッサや、メモリおよびネットワーク機器などのサブシステムと接続される。
先週開かれたIntel Developer Forumにおいて、IBMのSystem x部門ゼネラルマネージャーのSusan Whitney氏は、第4世代の開発を決定した。IntelのDigital Enterprise GroupゼネラルマネージャーであるPat Gelsinger氏と壇上に立った同氏は、「第4世代Enterprise X Architectureへの投資を開始する」と述べた。
売り上げ面では最大手のサーバ企業であるIBMは、多数のプロセッサを搭載したハイエンドモデルを製造することにより、同社の製品が市場にあふれるx86サーバとは異なることをアピールしようとしてきた。x86サーバユーザーの多くが2プロセッサシステムを求めているのに対し、例えばIBMの現行の「EXA x3950」はIntelの現デュアルコアXeonプロセッサを32基も搭載することができる。
これに対し、x86サーバ市場最大手のHewlett-Packardと第2位のDellは、ハイエンドx86サーバの製造は停止している。この市場に後から参入したSun Microsystemsは大型のx86を好んではいるが、使用しているのはAdvanced Micro Devicesの「Opteron」プロセッサのみである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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