デジタルテレビなどのネット家電でネットを利用するためのさまざまな技術仕様をオープン規格として公開しているユビキタス・オープン・プラットフォーム・フォーラム(UOPF)は9月29日、すでに発表した仕様上で、ネット上にあるコンテンツを利用するための技術仕様「UOPF15:コンテンツ配信インターフェース仕様」をオープン規格として10月2日から追加公開すると発表した。UOPFの公式サイトから、法人/個人を問わず誰でも請求できる。
UOPF15は、コンテンツ配信のために設立されたワーキンググループ4(WG4)において進められていた活動の成果で、インターネットを利用するコンテンツ配信に関する仕様として、幾つかの想定アプリケーションを元に策定したもの。
すでにフォーラム内ではこの技術仕様に基づいた検証実験がデジタルテレビメーカー各社、ISP各社により行われており、これらの成果も盛り込まれた技術仕様となっているという。
具体的には、(1)UOPF対応の情報家電にコンテンツ配信サービスを行うガイドライン策定、(2)UOPF対応機器間およびインターネットサービスプロバイダ(ISP)/アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)/コンテントサービスプロバイダ(CSP)間での互換運用性の実現――を基本的考え方とし、デジタルコンテンツの配信および配信制御に対して、認証方式、コンテンツ情報管理方式、再生方式・配信方式の定義および他の仕様化団体とのリエゾンを策定している。
このオープン仕様を採用することにより、特定のメーカーやISPによらない自由なコンテンツ配信が実現でき、業界標準になろうとしているDLNAのクライアント機能を情報家電に搭載することで、ネット経由でのコンテンツを消費者が楽しむことができるようになるという。
今後は、コンテンツ配信を取り巻く環境を踏まえ、(1)マルチキャストへの対応、(2)MtoM(Machine to Machine)を利用したP2P型コンテンツ配信サービスへの対応、(3)想定されるコンテンツ配信サービスとの整合性検討および確認――の内容を加えた改訂版を年内に策定するという。これにより、今回公開したUOPF15で実現したユニキャストによるコンテンツ配信以外に、マルチキャストでのコンテンツ配信や、私用コンテンツのPtoPでのコンテンツ配信を楽しむことができるようになるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」