Microsoftは米国時間9月11日、ビジネスで利用可能なAJAXスタイルのウェブアプリケーションを構築するためのツールを2006年末までにリリースする計画であることを明らかにした。
これらのAJAXツールは「Atlas」というコード名で開発されており、数カ月前からプレリリースでも明らかにされていた。
Microsoftは米国時間9月11日、同社のフラグシップツールである「Visual Studio 2005」とウェブ開発フレームワークである「ASP.NET」に対応するAtlas製品をリリースする予定であることを明らかにした。同社はこれらの製品に対するサポートも提供する。
Atlasは、AJAXを利用したアプリケーションを記述するためのコンポーネント群だ。AJAXとはウェブサーバからブラウザに自動的にデータが配信されるインタラクティブなウェブページを構築するための技術のこと。
同社は、AtlasソフトウェアをVisual Studioの次期版(開発コード:「Orcas」)に完全に統合する計画だという。Orcasは、2007年の出荷が予定されている。
Microsoftのデベロッパ部門でウェブ開発ツール担当ゼネラルマネージャーを務めるScott Guthrie氏はブログへの投稿のなかで、これまでAtlasと呼ばれていたものに含まれた各コンポーネントは、それぞれ別の正式名称をもつ製品としてリリースされる予定だと述べている。
たとえばクライアント用のJavaScriptライブラリは「Microsoft AJAX Library」と呼ばれるようになる。
またASP.NETと統合されるサーバ側コンポーネントの名称は「ASP.NET 2.0 AJAX Extensions」になる予定だ。3つめの「Atlas Control Toolkit」と呼ばれる製品は、シェアードソースコンポーネントとして無償で提供される。
Guthrie氏によると、Microsoftでは現在、Atlasツールのバージョン1.0に搭載する機能を選定しているという。なお、Atlasは複数のブラウザやOSに対応するという。同氏はまた、今後、同ソフトウェアのベータ版とリリース候補(Release Candidate)版を投入する予定であることも明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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