何年もの間Linuxに対抗することに執念を燃やしてきたMicrosoftが、オープンソース分野のライバルと手を取り合って行こうとしている。
Microsoftは次期の仮想化技術を使って、Linuxを稼働できるようになることを、米国時間7月17日夜に発表する。稼働が可能になるのは、さまざまなLinuxディストリビューションのうち、オープンソースの仮想化技術であるXenに対応しているものだという。両仮想化ソフトの技術的なアプローチが似ていることから、Microsoftでは(Xenの技術を利用した有償製品を提供する)XenSourceと共同で、開発やサポートを行う予定だ。
MicrosoftのWindows Server Groupでシニアディレクターを務めるJeff Price氏は「MicrosoftとXenSourceで、2つのツールの間の架け橋を築いていく意向だ」と述べた。
Microsoftが「Windows Hypervisor(開発コード:Viridian)」の投入がLonghorn Serverの出荷後になると発表した際、多くの人がこの技術について、2009年のService Pack 1公開まではリリースされないだろうと予測した。しかし、同社は4月に、Viridianの開発を加速し、もっと早い時期に公開する意向であることを示唆している。
今回発表の提携の下、MicrosoftはXenSourceと協力し、Xenと「Windows Hypervisor」を連携させるユーザーをサポートする。問題対応の窓口はMicrosoftが担当する。
「Windows Hypervisorに問題があればMicrosoftで修正するし、LinuxやXenに由来する問題が発生した場合は、Microsoftで『(ユーザーが)適切なサポートを得られるように手配する』」(Price氏)
XenSourceは今回の提携により、Windows HypervisorとXenの両ハイパーバイザーソフトウェアに対応したソフトウェアを開発できるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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