ボストン発--Microsoftは、新しいホスティング型顧客関係管理(CRM)サービスを、同社が拡充を進めるLiveブランドで2007年に発売する計画だ。
この「Microsoft Dynamics CRM Live」は、同社の業務用CRMソフトウェアのオンデマンド版で、「Titan」というコード名が与えられた製品の一部として2007年中旬までにデビューする予定。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer氏は米国時間7月11日、当地で開催されたカンファレンスで同製品を発表した。カンファレンスには同社のビジネスパートナーおよそ8000人が集まった。
Ballmer氏は、パートナーの協力を得ようと懸命な説得に努め、「目の前に広がるチャンスを理解し、Microsoftとの協力の是非を判断してからお帰りいただきたい」と語りかけた。
このCRM Webサービス刷新計画の存在は幅広く知られていた。Ballmer氏は、CRM Liveは「Microsoftの歴史のなかで最も必然的な発表かもしれない」と述べた。
同サービスは、「Windows Live」および「Office Live」に続くLiveブランドの主要サービス第3弾となり、業務ソフトウェア市場におけるMicrosoftの意欲を浮き彫りにしている。同社幹部らは、これはMicrosoftの次のドル箱製品になるかもしれない、とも語っている。
Ballmer氏によると、Microsoftは「Liveシリーズのインプリメンテーションを進め、極めて重要なWebサービスプラットフォームをネット上に確立する」という。
ホスティング型のCRMサービスと、顧客が社内にインストールする従来型の業務用ソフトウェアは、コードベースが共通となっている。Microsoft Dynamics CRMのゼネラルマネージャーBrad Wilson氏によると、この新サービスは、Microsoftが社内のデータセンターでホスティングすることになるという。
CRM分野では、2005年にSiebel Systemsを買収したOracle、CRM市場のリーダーとされるSalesforce.com、そして自社独自のCRMサービスを刷新して2006年に入って投入したSAPなどがMicrosoft最大のライバルとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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