アドビ システムズと共同印刷は7月3日、業務用レイアウトソフト「Adobe InDesign」を利用した漫画のデジタル制作システム「ComicPacker」を開発したと発表した。Adobe InDesignの各機能を複合制御し、漫画の自動組版などを行う。Adobe InDesignのプラグインとして動作する。
共同印刷によると、最近、海外市場では漫画の需要が高まっており、デジタル化により、携帯電話/パソコン向けコンテンツとしての2次利用拡大が見込めるという。
漫画のデジタル化には、原稿をスキャンするだけでなく、組版の際に「ふきだし」などのテキストデータを編集し、大きさの異なる複数の文字の位置をあわせたり、細かいルビ処理をする必要がある。
ComicPackerでは、Adobe InDesignの日本語組版機能、レイヤー機能、段落スタイル設定機能などを複合制御する。これにより漫画特有の組版体裁に、テキストデータを部分的にすばやく流し込めるという。その際、自動でルビ処理や文字サイズの計算などを行える。
アドビ システムズと共同印刷は、7月6日から東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される出版技術関連イベント「デジタルパブリッシング フェア2006」に、同システムを出展する予定。
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