Dellが米国時間6月7日、Intel製のサーバ用最新デュアルコアプロセッサと新しい管理ツールを搭載した新「PowerEdge」サーバをリリースする。
最新のPowerEdgeサーバはDellにとって、デュアルコア「Xeon」チップを採用した第2の製品シリーズとなるが、「Paxville」(開発コード名)チップを採用した前の世代のサーバは量販向けの製品とは考えられていなかった。Intelの最新Xeonプロセッサ「Dempsey」(開発コード名)を搭載した「PowerEdge 1950」「PowerEdge 2900」「PowerEdge 2950」の3モデルは、Dellのサーバシリーズの新たな基盤となる見込みだ。
DempseyはPaxvilleと比べて消費電力と性能の両面で大幅に向上している、とDellのシニアバイスプレジデントで製品グループ担当ゼネラルマネージャーのBrad Anderson氏は語る。しかし、新世代のサーバはIntelの新しいチップを搭載できるようにリリース時期を合わせているが、それだけでなく、IT担当マネージャーが複雑な環境に対処できるよう、性能や消費電力とは関わりのない新しい機能もいくつか搭載しているという。
たとえば、新しいサーバの前面にはLCDディスプレイが組み込まれているが、Anderson氏によれば、状態やエラーに関するメッセージをこのディスプレイに表示するようプログラムしておき、技術者が管理コンソールに戻らなくても生じている問題を明確に把握できるようにするものだという。サーバに搭載された新しい管理用ソフトウェアは、EMCやVMwareといった提携企業のソフトウェアといっしょに使っても快適に動作するようになっている。
「われわれは顧客の環境から混乱を取り除こうとしている」とAnderson氏は言う。
Dellは7日に、ストレージエリアネットワークの構築や管理を容易にする新しいストレージハードウェアもリリースする予定だ。
Intel製品に頼るサーバメーカーはいずれもDempseyを採用するようになっているため、Dellは差別化の方法を模索している、とGartnerのアナリストJohn Enck氏は指摘する。「こうしたサーバメーカーは、システム管理市場で競争力を維持する必要がある。サーバ本体はどのメーカーも似たようなものなので、本体以外の機能の話題が増えている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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