ビジネスインテリジェンスソフトウェアを提供するBusiness Objectsが、Eclipse Foundationに参加する意向を明らかにした。同社は、複数の自社製品にEclipseオープンソースプログラミングツールを組み込む計画だという。
同社のアジア太平洋地域担当プレセールスディレクターTracy Kent-Jonesは先週開催されたマスコミと顧客向けのカンファレンスで「数週間以内に、Eclipseメンバーの仲間入りをする。当社製品のいくつかは、Eclipseフレームワークに移行し、Eclipseをとりまく付加価値の高い製品として扱われるようになる予定だ」と述べた。
Eclipseは、プログラマがSun MicrosystemsのJavaや他の言語を使ってプログラムを開発できるオープンソースの統合開発環境(IDE)だ。BorlandやMicrosoftから提供される競合製品とは異なり、IDEでは、アプリケーション開発者が自分で作成したソフトウェアをプラグインとして追加できるようになっている。このようなプラグインモジュールは、オープンソース製品でも、プロプライエタリな製品でもよい。
Business Objectsは、7月に同社のCrystal ReportsアプリケーションのEclipseプラグインが完成間近だと述べていた。このプラグインによってEclipseを利用するユーザーはCrystal Reportsの機能を自分たちのアプリケーションに追加できるようになる。
Eclipse Foundationは、2001年に業界団体として誕生して以来、支持者を幅広く集めている。加盟団体には、BEA、IBM、Computer Associates、Nokia、Sybase、Zend、SAPを含む有力ソフトウェアメーカーが名を連ねている。
Macromediaも6月に、Eclipse Foundationへの参加を表明した。Macromediaは、Eclipseをベースとしたインターネットアプリケーション開発ツール「Zorn」(開発コード名)を開発する意向だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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