Microsoftは、社内Linux研究所の活動を共有するためウェブサイトを開設する予定だ。その目的は、Microsoft製品とオープンソースソフトウェアを組み合わせる顧客からのフィードバックをサンプルとして集めて調査することだ。
MicrosoftのプラットフォームテクノロジストラテジーのゼネラルマネージャーBill Hilf氏は米国時間4月6日、ボストンで開催のカンファレンス「LinuxWorld」で基調演説をし、「Port 25」と名付けられたウェブサイトについて説明する予定だ。
MicrosoftはLinuxと激しく争っているが、ワシントン州レドモンドの本社では300のLinuxサーバを運用しながら競合分析や、Microsoft製ソフトウェアを使用したLinuxなどのオープンソース製品の動作試験を実施している。
Port 25(企業がインターネット電子メール用に使用するルータのポート番号)の目標は、オープンソースソフトウェアを使用するMicrosoft顧客と意見を活発に交換することだ、とHilf氏は述べた。
「われわれはLinux研究所で行なわれている研究活動を明らかにするつもりだ。最も重要なことは、フィードバックを得ることである」とHilf氏は4月5日に述べた。Hilf氏および同氏の技術チームのスタッフがブログを書く予定で、その内容は同氏が研究所の開設に至った経緯や、以前はLinuxの台頭に立ち向かうためにMicrosoftの戦略を策定していた同社の幹部Martin Taylor氏から命じられた任務などの話しになるという。
顧客は、Microsoftの社員に要望を提出することができる。例えば、Linuxのデスクトップを使用してMicrosoftの辞書ソフトウェアを動作させるための最善のテスト方法を質問することができる。
Hilf氏によると、さらにPort 25はオープンソースあるいはUNIXの知識を持つ同社社員とのビデオインタビューを行なうことも可能だ。
Microsoftは、Linuxやオープンソースデータベースのようなオープンソース製品と敵対関係にあり、そして、一般ユーザが無償で製品およびそのソースコードを入手できるオープンソースライセンスには一般的に反対の立場をとっている。
しかし、同社は自社製ソフトウェアとオープンソース製品との相互運用性を向上させるため努力している。Hilf氏によると、Microsoft製品群は「Windows Vista」など次期MicrosoftソフトウェアとLinuxなどのオープンソース製品との相互運用性を実現するため、Linux研究所で試験を実施しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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