日立システムアンドサービスは、KDDIのau携帯電話を使ってPCを遠隔操作できるシステム「μVNC(マイクロ・ブイ・エヌ・シー)」をコンシューマ向けに1月19日から販売する。ブラウザやメール、文書作成ソフトをはじめとしたPCのアプリケーションを携帯電話で操作できるようになる。
μVNCを利用するにはまず操作したいPCにVNC(Virtual Network Computing)と呼ばれるソフトウェアをインストールする必要がある。VNCはネットワークで接続されたコンピュータの画面を遠隔操作するソフトウェア。日立システムでは「UltraVNC」というフリーウェアを使ってμVNCが正常に動作することを確認している。
携帯電話には、専用のBREWアプリケーションをインストールする必要がある。このアプリはEZwebの公式サイトである「モバイル 日立システム!」からダウンロードできる。価格は1ダウンロードにつき1000円となっている。
日立システムでは2005年3月より法人向けにμVNCを提供しており、au携帯電話に対応した「ポータブル セキュア クライアントμVNC for BREW」と、NTTドコモのFOMA M1000に対応した「ポータブル セキュア クライアント μVNC for FOMA M1000」がある。今回のコンシューマー向けアプリは、法人向けのものに比べて遠隔操作でPCを起動する機能や製品サポートの提供がなく、セキュリティ機能が弱いといった違いがある。
対応端末はauのW31S、PENCK、W21CA、W21SA、W21S、W21T。ほかのauのBREW端末についても順次対応していくとしており、数週間以内に検証を終える予定だとしている。
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