Linuxベンダー最大手のRed Hatは米国時間6日、ウェブサイトのJavaサーバソフトウェアを動作させるハイレベルなアプリケーションについて、3種類のサブスクリプションベースのサポートサービスを開始することを明らかにした。
このサービスは2006年第1四半期より発売される予定であり、サブスクリプション料はサーバ毎に年額599ドルからとなる。これは、Red Hatが持つオペレーティングシステム(OS)に対する専門性を大きく拡大する動きである。また、これによりRed Hatは、IBMやOracleなどのビジネスパートナーだけでなく、SourceLabsやJBossといったオープンソース陣営のライバル企業が支配する領域に進出することになる。
Red Hatはいくつかのハイレベルなソフトウェアを同社のOSとともに提供しているが、今回はサーバソフトウェアのセット3種のサポートを提供しようとしている。こうしたソフトウェアのセットを業界用語で「スタック(stack)」という。
Red Hatが認定しようとする人気セットのひとつは「LAMP」スタックである。これにはLinux、ウェブサーバのApache、データベースのMySQL、そしてオンラインカタログなどのウェブページを迅速に作成するスクリプト言語PHPが含まれている。Red Hatはこのサポートサブスクリプションを「Web Application Stack」として販売する予定である。
他のサブスクリプションには、Sun Microsystemsが開発したプログラミング言語および動作環境であるJavaが含まれている。Javaを利用することで、同じプログラムを異なる種類のコンピュータ上でも使うことができる。例えば、コンピュータのOSがRed Hat LinuxでもMicrosoft Windowsでも、それに合わせてプログラムを変える必要がない。
Red Hatの「Java Web Application Stack」はApache Struts、Axis、Spring、Hibernate、Lucene、Ant、Junit、そしてJythonといったJavaの機能を利用するハイエンドなウェブサイトを対象としている。このサービスはさらに、Web Application Stackのコンポーネントもサポートする。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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