Linuxカーネルの最新版が、計画より約1カ月遅れてリリースされた。
LinuxプロダクションカーネルのリードメンテナーAndrew Mortonが9月にメーリングリストに宛てた電子メールによると、最新のカーネルであるバージョン2.6.14は当初、米国時間10月7日にリリースされる予定だったという。
Linuxの作成者であり開発カーネルの管理者でもあるLinus Torvaldsは、リリースが遅れたのは、バグレポートが誤っていたために不要な作業に時間を費やしてしまったからであると述べ、リリースが延期されてしまったことに落胆の意を表明した。
Torvaldsは電子メールで「リリース間際に提出されたバグレポートにより、2.6.14の公開は2度も延期されてしまった。しかも、バグレポートの一部は内容が誤っていた(バグ報告をしてくれるのは本来ありがたいことなのだが、今回は多少のいら立たしさを感じてしまった)」と述べた。
先週リリースされたカーネル2.6.14について、Torvaldsは以前につづった電子メールのなかで、「大部分のアーキテクチャ」や多くのサブシステムが変更されるなど、「あらゆる部分」がアップデートされると述べていた。
例えば、標準カーネルにIntelのノートPC向け技術である「Centrino」に対するサポートが追加されている。また、高速ネットワーク通信規格InfiniBandのサポートが改善された。
Torvaldsは10月、カーネルの開発プロセスを変更し、Mortonが疲れ切らないようにする必要があると懸念を表明していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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