東海岸でのMacworld EXPOをボストンで開催するという何かと物議をかもした決定が下されてから2年になるが、IDG World Expoは同イベントから撤退するという。
IDGは、2002年10月にMacworld EXPOをニューヨークからボストンに移すという計画を発表した。当時、Apple Computerはすぐさまこれに反応し、ボストンならば参加しないと表明した。Appleの不参加によって来場者数は激減し、今年は規模の小さいHynesコンベンションセンターに会場を移さざるを得なくなった。
「2年間、Apple抜きでエキスポをボストンで開催してきた」とIDG World Expo広報担当のMike Sponsellerは述べた。しかし、出展者関係者と話し合った結果、今後のエキスポに対する要求があまりないことが明らかになったと同氏は述べた。Sponsellerによると、同イベントを中止するという最終判断は米国時間16日に下されたという。
年2回開催されるMacworld EXPOは、Macコミュニティにとって年間最大のイベントで、特に最高経営責任者(CEO)Steve Jobsの基調講演を聞くために一堂に会する場である。Appleは、毎年1月にサンフランシスコで開催されるエキスポに引き続き参加しており、Jobsは大事な発表を行う場としてこれを利用している。
しかし、ボストンのエキスポは、Appleの不参加により活気がなくなった。ニューヨークで行われていた頃は数万人の来場者を記録していたが、ボストンで行われた2回のエキスポでの平均来場者数は約8000人という寂しいものだった。
Appleは、時期をずらしながら一年を通して製品を発表する傾向を強めている。同社幹部はAppleストアの毎月の来店者は、単一のMacworld EXPO来場者の何倍にも達していると機会あるごとに言及している。
今年のボストンイベント直後に、IDGは記者発表を行い、そのなかでイベント最高責任者はエキスポの成功に大満足し、IDGは来年の開催を楽しみにしていると述べた。
「夏のエキスポ後に、我々は出展者や業界関係者を対象に多くの調査を実施した。その結果、業界が求めているのは年一回の大規模なエキスポであることがわかった」とSponsellerは述べた。
2006年のエキスポは、7月10日から13日まで予定されていた。
Sponsellerは、ボストンでのイベントが中止になったことで、IDGはサンフランシスコエキスポに集中できるようになると述べた。同氏は、1月のイベントの来場者が増加しており、今年は前年比11%増しの3万6000人に達したと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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