PCのブートアッププロセスを高速化する技術であるEFI(Extensible Firmware Interface)の普及および標準化に向けた作業が、ある団体へ移管されることになった。
United EFI Forumは、EFIがBIOS(Basic Input/Output System)の後継技術としてPCで広く利用されるようにするための下地を作る役割を担う。BIOSの作りは、かつては比較的単純だったが、新技術に対応するため、長年にわたって変更や更新が行われるうちに次第に複雑化してきた。
EFIの支持者らによると、同技術は拡張性を備えるだけでなく、PCの起動時間を短縮させるという。
オープンソースコミュニティの一部では現在、オープンソースのBIOSの普及に乗り出している。しかし、主要なPCメーカー各社は、この取り組みに対して消極的な姿勢を取っている。IntelやBIOSメーカーの幹部らは、BIOSをメーカーのコントロール下に置く方が、PCのセキュリティと安定性を維持しやすいうえ、企業が所有する知的財産を保護することが可能になり、競争が促進されると述べている。
Intelは2003年に、EFIの普及促進に向けた活動を開始し、最初の仕様を作成している。United EFI Forumは、同仕様のバージョン1.10を2005年末までに策定すると述べる。同団体には、Dell、Hewlett-Packard、IBM、Microsoftのほかに、BIOS専門メーカーのInsyde SoftwareやPhoenix Technologiesなどが加盟している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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