SCOは米国時間23日、減少の続くUnix製品の売上回復を図る取り組みとして、OpenServerの新バージョンを発表するとともに、オープンソースに歩み寄る態度を示した。
OpenServer 6は、同社のOS製品であるUnixWareと同一のコアがベースになっている。UnixWareは、同社ならびにその前身となる企業が何年にもわたって打ち出していた製品だが、OpenServerほどには広がりを見せていない。
OpenServerの新製品では、両OS向けのソフトウェアの動作が可能で、2〜4倍ほどパフォーマンスが向上し、最大32プロセッサ構成のマシン上で動作でき、最大16GBのメモリ空間に対応するとSCOでは述べている。
同社のソフトウェアは、McDonald'sをはじめとする、多数の拠点を持つような企業の間で最も人気が高い。だが、SCO Groupとその前身であるSanta Cruz Operatio」は、WindowsやLinuxといったライバルを相手に苦戦している。
SCOは、4月30日締めの四半期に、UNix関連の売上が780万ドルとなり、前年同期の840万ドルから減少している。
SCOは、自社のUnixソフトウェアの中身が不適切な形でLinuxに移植されたとして、IBMやNovellなどの各社を訴え、一躍名を馳せた。だが、同社が提訴した相手の1社であるAutoZoneでも、実は以前にOpenServerを利用していた。
SCOによる攻撃の一部は、GPL(General Public License)に向けられている。GPLはLinuxに採用されているライセンスだが、SCOの代理人によれば、合衆国憲法と著作権を侵害し、反トラスト法や輸出管理法にも抵触しているという。しかし、同社は22日にOpenServerにいくつかのオープンソース製品を含めた点を売り込んだ
「多数のUnixアプリケーションとJava 1.4.2を含むJavaアプリケーションのサポートに加え、ユーザーはSCO OpenServer 6に組み込まれた最新のオープンソース技術によって、何千もの追加アプリケーションを利用できるようになる」と、SCOは発表の中で説明した。
OpenServer 6に含まれるオープンソースのパッケージはSambaとMySQL、それにFirefox、Tomcat、Apache、PostgreSQLで、これらのソフトウェアもGPLに基づいて公開されているものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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