Microsoftは米国時間9日、販売や会計などのビジネスデータを詳細に分析するための新製品を発売する計画であることを発表した。
MicrosoftのOffice Business Applications担当バイスプレジデントLewis Levinが報道陣に語ったところによると、同社は新製品(開発コード名:Maestro)を9月に発売する予定だという。現在、参加者数を限定して製品のテストを行っているところだという。
LevinはMaestroについて、「われわれはビジネスインテリジェンス分野への投資を拡大しており、(同製品も)その一環である」と説明した。
MicrosoftはMaestroプロジェクトを立ち上げる以前に、Reporting Services for SQL ServerとBusiness Scorecard Acceleratorという2つの無料製品でビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア市場への進出を果たしている。同社はMaestroについてはライセンス料を徴収する予定だが、9日の会見では価格については触れなかった。
Levinによると、MicrosoftはBIソフト市場の市場規模について、年間売上総額が30〜40億ドル程度と見ており、MaestroはBusiness Objects、Cognos、Hyperionといった業界のトップ企業の製品と競合するという。これらの企業が開発しているプログラムは、企業の売上や利益目標、返品、保証クレーム、割引水準といった目標の達成度合を表示し、企業経営者らに報告/警告を行う。
Maestroを利用するには、データベースプログラムのSQL Serverや情報共有ツールのSharePointといった、いくつかのMicrosoft製アプリケーションを併用する必要がある。Levinによると、MaestroではSAP、Oracle、Siebel Systemsといった他社のビジネスシステムからデータを取り込むことも可能だという。
Levinによると、Maestroは無料ソフトをベース開発されたが、もとのソフトと比較し、より多くのデータソースからデータを取り込めるようになっているという。また、設計やセットアップが容易になったほか、ユーザーにとっての利便性や双方向性が強化されるなど、いくつかの点で改良が加えられているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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