Microsoftは米国時間30日、サーバOS「Windows Server 2003」の最初のメジャーアップデートとなる「Windows Server 2003 Service Pack 1(SP1)」の開発が完了したことを発表した。Windows Server 2003 SP1は現在、同社ウェブサイトよりダウンロード提供されており、無償で入手することが可能だ。
Microsoftは、自社サイトにてWindows Server 2003 SP1のダウンロード提供を開始したことと、同OSを搭載したサーバがまもなく出荷される予定であることを発表した。同社が2004年にリリースしたWindows XP Service Pack 2と同様に、Windows Server 2003 SP1には、セキュリティを強化するための各種改善が施されている。主な改善点として、ビルトインのファイアウォールと、新機能のセキュリティ設定ウィザードが挙げられる。セキュリティ設定ウィザードとは、社内マシンのセキュリティ設定を自動化するためのツールである。
「これを使うだけでも、膨大な時間を節約できる」とMicrosoftでWindows Serverマーケティング担当シニアディレクターを務めるJeff Priceは言う。Windows Server 2003 SP1のそのほかのセキュリティ機能としては、新規に導入したサーバに全てのパッチが適用されるまでポートをふさぐ機能などが挙げられる。
Priceは全ユーザーに対し、SP1の適用を勧める。「(SP1により)セキュリティが大幅に改善される」(Price)。
Windows Server 2003 SP1が製造工程向けにリリースされたことも、Microsoftにとって意義深い。というのも、Windows Server 2003 SP1は、IntelやAMDが提供するx64チップに対応するWindows Server 2003やWindows XPのベースとなるからだ。Microsoftでは、これらのOSを4月に発売する予定だ。
Microsoftはまた、Windows Server 2003 SP1のコードベースを次期デスクトップ版Windows「Longhorn」にも利用している。Longhornは来年登場する予定。
Microsoftが次に計画しているサーバ製品は、Windows Server 2003 Release 2だ。また同社は、今年中にLonghorn Serverのベータ版も公開する計画である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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