Microsoftが、「Indigo」のプレビュー版をリリースした。Indigoは、Windowsプログラムをほかのソフトウェアにより容易に接続させるための新しい通信システム。
Microsoftが米国時間15日にリリースしたIndigoの開発者用プレビュー「Community Technology Preview」は現在、同社が提供するプログラマ向けサービスMicrosoft Developer Network(MSDN)の登録者のみ利用できる。
Microsoftの経営幹部によれば、一般の利用者も数週間以内には同ツールキットを無料でダウンロードできるようになるという。
Indigoは、次期Windows「Longhorn」(開発コード名)に搭載される、主な新機能3つのうちの1つだ。Longhornのリリースは、2006年夏に予定されている。この期限に間に合わせるため、Microsoftは2004年夏に、Longhornの計画見直しを行った。
新たな計画に沿って、Indigoと新しいグラフィックス/プレゼンテーションエンジンである「Avalon」は、Longhornだけでなく既存オペレーティングシステムのWindows XPおよびWindows Server 2003と連携できるよう、改良が施されているところだ。Microsoftによると、同社は現在、新ファイルシステムの「WinFS」についても同様の措置を講じるべきかを検討しているところだという。WinFSは当初、Longhornの核となる技術の1つとされていたが、Microsoftはその後、LonghornへのWinFS搭載を見送る決定を下している。同社は現在、Longhornの出荷時に、同ファイルシステムのベータ版をリリースするとしている。
Indigoは、分散アプリケーションの構築過程を簡素化し、ソフトウェアコンポーネントがWebサービスプロトコルを用いてネットワーク通信を行えるようにする目的で導入される。例えば、Indigo通信システムを利用すると、Microsoftの.NETツールを使って記述されたアプリケーションが、システム同士を仲介する特別なコードを使用しなくても、Javaアプリケーションと情報をやりとりできるようになる。
分散システムにおける2つのプログラムのメッセージ交換を実現するため、Microsoftは5種類の異なるプログラミング技術を採用しているが、Indigoはこれらに代わるものだと、同社のWebサービスストラテジー部門でリードプロダクトマネージャを務めるAri Bixhornは述べている。またIndigoは、WS-SecurityやWS-Reliable Messagingなど、比較的新しいWebサービスプロトコルもサポートしているという。
Indigoのプレビューには、Avalonの技術プレビューの第2版も含まれる。
Bixhornは、Microsoftは2005年前半に、Indigoのベータテスト版をリリースする意向だと話している。なお、開発者用プレビューは、最初のベータ版に搭載が予定されている全機能を含んでいる。
2006年にはIndigoおよびAvalonの開発が終了し、Longhornの一部として出荷が始まると考えられているが、それまでの間にIndigoのベータ第2版がリリースされる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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