Microsoftが違法コピー対策の取り組みを中国にも拡大した。同社はWindowsの違法コピー利用者に対して、入手経路を明らかにすることを条件に、正規版Windowsを定価の5割引きで提供している。
Microsoftはこの2月から2カ月間の予定で、違法コピー対策のプロモーションを展開している。この取り組みを通して、同社は中国語版のWindows XP Home Editionを786元(95ドル)で、また同Professional Editionは1270元(153ドル)で提供している。Microsoftのウェブサイトによると、両製品の通常価格は199ドルおよび299ドルとなっているという。
このプロモーションに申し込む場合、Windowsの違法コピーユーザーは、オンラインフォームに必要事項を記入し、コピーの入手経路を明らかにする必要がある。
この申込用フォームでは、違法コピーの利用者に対し、WindowsのコピーはPCの販売業者がインストールしたものか(PCを購入した時点でWindowsのコピーは既にインストールされていたのか)、あるいは路上の密売者から自ら購入したのかなどを説明するよう求めている。フォームの入力を済ませると、入力者のもとには、割引券が電子メールで送られてくる。
同様の取り組みは、2004年11月に英国でも行われている。Microsoftはこの際、違法なWindows XPのコピーを正規版と無料で交換した。しかし、中国では違法コピーの利用率が英国よりはるかに高いため、同様の措置をとると、プロモーションコストが高くついてしまう。
違法コピーを駆逐するため、Microsoftは先の取り組みに加え、追加の対策も講じている。中国の企業および個人顧客は、Windowsのセキュリティパッチやアップデートを入手する際に、利用中の製品が正規版であることを証明しなければならない。
正規版であることをユーザーに証明させるという措置は、2月からノルウェーやチェコ共和国でも導入されている。同社は、2005年中頃までに、この措置の対象を全世界に拡大する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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