IBMは米国時間17日、今後3年間で1億ドルを投じ、WorkplaceソフトウェアのLinuxサポートを強化していく計画であることを発表した。
同社によると、この資金は独立系ソフトウェアベンダー(ISV)/チャネル/パートナー向けのプログラムや研究開発、セールス/マーケティング、技術/インテグレーションセンターを支援するのに役立てられるという。
IBMのWorkplaceソフトウェアは、JavaベースのWebSphere Portalソフトウェアを中心に構築されている。WebSphere Portalは、サーバからPC(WindowsまたはLinux)や携帯端末にアプリケーションや文書を配布するためのソフトウェアで、完全なグラフィック機能を備えるウェブブラウザに情報を表示でき、またオフライン状態でも利用可能だ。
IBMは、顧客の間でLinuxの人気が高まっていることを受けて、今回の決定を下したと述べている。同社によると、多くの顧客が、WebSphere Portalやインスタントメッセージング、ウェブベースのファイル共有などのアプリケーションを稼働させるプラットフォームとしてLinuxを選択しており、Linuxを選んだ顧客の数は2004年に2桁のペースで成長したという。
IBMのWorkplace, Portal and Collaboration Software部門でゼネラルマネージャを務めるAmbuj Goyalは、「顧客がLinuxの価値をデスクトップへ拡大する方法を探していることから、われわれはフルサポートのLinuxクライアントを新たな選択肢として提供すべき時がやってきたと判断した」と声明の中で述べている。
同社は、このプロジェクトを実施した結果、Linuxで稼働する安価なアプリケーションが開発され、顧客の選択肢が広がると期待している。
IBMのWorkplaceソフトウェアは、市場をリードするMicrosoftのOfficeと競合している。Workplaceの最新版は2005年第2四半期にリリースが予定されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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