Microsoftは、ソフトウェア開発ツールセット「Visual Studio .NET」に焦点を当てたカンファレンス「VSLive!」に集ったプログラマに対して、新たな開発ツールのデモンストレーションを行った。デモンストレーションを行ったコーポレートバイスプレジデントのS. "Soma" Somasegarによれば、新しいツールはブラウザ上で稼働するプログラムを作成するのにも、PC上で稼働し、PCのハードディスクに保存されるプログラムを作成するのにも向いているという。
また、同ツールはあらゆる外部プログラムと連携させることが可能だが、.NET FrameworkのようなMicrosoftの他のテクノロジーとともに利用した場合、その力を最も発揮できると、Somasegarは付け加えた。同氏はMicrosoftのシステムが共通して持つ互換性についても大々的に宣伝したが、同社会長のBill Gatesも先週の外部向け電子メールの中で、同様のコメントを発表している。
同社は.NET Frameworkの発表3周年を記念して、集まった開発者らに12個の大きなバースデーケーキを振る舞った。
Somasegarはケーキとツールをかけて、「すべての人に『これ』を試してもらいたい」と述べた。
しかし、このツールを手に入れるまでには、まだしばらく時間がかかる。Microsoftが力を入れて発表したツールは「Visual Studio 2005」の一部であり、このツールを利用するには今年後半の出荷を待つ必要があるからだ。
Microsoftはまた、開発者が自由にダウンロードし、自らの製品に組み込めるコードテンプレートを準備中だと発表した。Somasegarによれば、ユーザーは無料で「patterns & practices Enterprise Library」の一部をそのまま利用したり、目的に沿ってカスタマイズして使ったりすることができるという。
Somasegarは、「最も手軽なコードとは、自分で書く必要のないコードだ」と述べた。
同氏はまた、プレゼンテーションエンジン「Avalon」を含む、そのほかの開発中のテクノロジーについても語った。Microsoftは昨年Avalonの技術概要を発表したが、コードに修正を加えた新しいバージョンを6週間以内にリリースする予定だという。
Sutter Healthのデータベース管理者Kenneth Wilsonは、Microsoftが行ったデモンストレーションを見学した1人である。同氏が最も関心をもったのは、インターネットを介してデータベースに接続できる一方で、ネットワーク接続が利用できない際にはローカルに保管した情報の複製を参照するプログラムが作成可能なことを示すデモだったそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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