Linuxベンダー最大手のRed Hatが、新しいプログラミングツールのテストバージョンを公開した。これは、開発者がさまざまなバージョンのRed Hat Linux向けにソフトウェアを開発するのを支援する目的で開発されたものだ。
Red Hatは米国時間21日、Red Hat Enterprise Linuxの情報を扱うメールリストで、Application Build Environment(ABE)を発表した。このツールを使うことによって、開発者はさまざまなバージョンのRed Hat Linux上で動作するプログラムをより簡単に作成できるようになる。
作成されたアプリケーションとOSの相互運用性を保証することは、事業に大きなメリットをもたらす。顧客側のトラブルが減り、テクニカルサポートに寄せられる問い合わせの数も減少するからだ。Red Hatはプログラマやソフトウェア会社からの注目を少しでも多く集めようと、ライバルのNovellやMicrosoft、Sun Microsystemsなどと競っている。
新機能が追加されたり、ライブラリがアップデートされたりするなど、OSは一定期間ごとにアップデートされていく。古いバージョンのOSで動作するソフトウェアを開発したければ、そのバージョンのOSを使って作業するのがよい。新しいマシン上でこのような開発環境を作り出すことも、ABEがリリースされた目的の1つだ。
また、プログラマはABEを使って、作成したソフトウェアが古いバージョンのRed Hat Linux上で動作するかを確認することもできる。
Red Hatによると、最初にリリースされるABEは、IntelのPentiumやAdvanced Micro DevicesのOpteronのようなx86系プロセッサに対応したバージョンのRed Hat Linuxをサポートするという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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