Microsoftは米国時間19日、同社の電子メールプログラムOutlookをサブスクリプション形式で提供開始したことを明らかにした。同社がOfficeに含まれるアプリケーションの一部をサブスクリプションサービスとして提供するのは今回が初めて。
「Microsoft Office Outlook Live」というこのサービスには、Outlook 2003のサブスクリプション版が含まれており、これを使ってHotmailもしくはMSNの電子メールアカウントに接続することが可能。このサービスの年間使用料は59ドルで、ユーザーは2Gバイトまでのストレージを利用できるほか、メール1通につき最大20Mバイトのファイルを添付できる。また、Exchangeサーバ上にある勤務先の電子メールアカウントを含め、複数のメールアカウントをチェックすることも可能だ。
MicrosoftはこのOutlook Liveを通して、Hotmailを多用する一方で必ずしもOfficeを所有してはいないというHotmailのヘビーユーザーに対し、より多くの機能を提供していく考えだと、Microsoftの製品管理リーダーBrooke Richardsonは述べている。
同氏によると、現時点で具体的な計画があるわけではないが、今後さらに多くのOffice製品がサブスクリプション形式で提供される可能性があるという。
「Outlookはこうした形で提供するのに適した製品だ。今後の展開を見守りながら、いろいろと学んでいくことになる」(Richardson)
同社は昨年12月にOutlook Liveのテストを開始していた。
このプログラムには、OutlookとHotmailのサーバ間でのデータを自動的に同期させる機能やスパム/ウイルス対策ツールなどが含まれている。
Microsoftは4月19日まで、年間44.95ドルの割引価格でこのサービスを提供する。
Outlook Liveの提供はまず、米国、カナダ、英国の各市場で行われる。Richardsonによれば、Microsoftはこのサービスをその他の国でも展開したいと考えており、最も可能性が高いのは家庭でのブロードバンド普及率が高い国々だとした。
Outlook Liveには、MSN Premiumサービスの一部として提供されているOutlook Connector(月額9.95ドル)とよく似た機能がある。しかし、Outlook 2002以降のバージョンと連動するOutlook Connectorには、Outlookプログラムは含まれていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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