Apple Computerは米国時間20日、ストレージ管理ソフトウェア「Xsan」の出荷が延期されたことを明らかにした。
ストレージ製品のファイルシステムとして機能する同製品は、20日から999ドルで発売される予定だった。
AppleはCNET News.comの問い合わせに対し、「Xsanの出荷は年内には間に合わない。今は来年早々の出荷を予定している」と述べ、延期の原因については言及しなかった。
同製品は、ハイエンドコンピューティング市場におけるAppleの地位をより強化なものにする狙いで設計されている。Xsanを利用すれば、Appleのラックマウントタイプのストレージソリューションである「Xserve RAID」の何テラバイトもの記憶領域に、複数のコンピュータが同時にアクセスすることが可能になる。
Appleは従来コンシューマ向け製品で有名だったが、2002年にラックマウントサーバ「Xserve」を発表して以来、企業向け製品の取りそろえを充実させてきた。
何台ものMacで構成されたスーパーコンピュータもさまざまな計算用途に利用されている。有名なものとしては、世界最速マシンランキングのトップ10に入るバージニア工科大学の「System X」がある。Appleは既に、複数台のMacの計算資源をクラスタ化する「Xgrid」というプログラムも提供している。
Appleは、4月に開催された放送業界向けトレードショーでXsanを発表した。以来、同ソフトウェアのテストが続けられている。
「現在、Xsanのベータテストを行っている。Xsanはそこで素晴らしい評価を得ている」と同社は声明のなかで述べている。
同社は先月、Xsanが予定通り発売されることを強調したばかりだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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