Microsoftが、Internet Explorer(IE)への新機能追加をアドオンという形で実現する可能性があると発言した。
Microsoftが最後にブラウザの大型アップグレードを行ったのは、2001年8月。以来、同社は新しいスタンドアロンのIEを出さない方針を 貫いてきた。同社は、Windows XP Service Pack 2の一部としてセキュリティ機能を追加したIEをリリースしたが、この新機能を利用できるのはXPユーザーだけだ。XPユーザーは全Windowsユーザーの半分程度だといわれている。
Microsoftは、オペレーティングシステム「Longhorn」の開発に手一杯で、ブラウザの開発まで手が回らないと主張している。Longhornの開発にしても、当初の予定通りに進捗していない。しかし、同社は今回、アドオンという形で、ユーザーからの要望が多い機能をIEに追加するかもしれないと発言した。
「アドオンは、IEに機能を追加する方法の1つだ。われわれは現在、Longhornの開発を最優先で進めており、その妨げとなり得る仕事はどんなものでも社内で厳しく精査される。しかし、アドオン機能を利用すれば、比較的簡単に新機能を開発できる。具体的な計画があるわけではないが、1つの選択肢であることには間違いない」と、同社のWindowsプロダクトマネジメントディレクターGary Schareは述べた。
Schareは、アドオンを利用する可能性について以前にも触れたことがあるが、IEのアドオンを通してすべての機能を追加できるわけではないと述べた。タブブラウジングはその一例だ。
Microsoftは先ごろポータルサイトのWindows Marketplaceに、IEのアドオン専用コーナーを設けた。今だにService Pack 1もリストアップされているが、それ以外ではMSN Toolbarだけが唯一、同コーナーに掲載されているMicrosoft製品となっている。
Schareによると、約1000のアドオンが公開されている同サイトは人気を集めているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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