NECエレクトロニクス(戸坂 馨社長)と米モンタビスタソフトウェア(ジェイムス・レディ社長兼CEO)は11月1日、組み込みLinuxOSとソフト開発環境に関して包括的に業務提携することで合意したと発表した。
この業務提携により、NECエレクトロニクスはモンタビスタのLinuxOSを携帯電話やデジタル家電カーナビゲーションなどの分野で採用する。また、NECエレクトロニクスは、モンタビスタのLinuxOSを搭載したプラットフォームを短期間で提供できるほか、半導体のシステムLSIからOS、ミドルウェアまでを一括して販売・サポートできるようになる。
国内の組み込みLinux市場でモンタビスタは、売上高ベースで63%のトップシェアを獲得している(富士経済研究所:エンベデッドシステムマーケット2004)。現在、組み込みOS市場のなかで、Linux版は約20%を占めているが、「Linuxはシステム改変が容易で、信頼性も高く、今後の拡大が見込まれる。しかも、アプリケーションやミドルウェアの開発量が急激に増えている」(モンタビスタソフトウェアジャパン・有馬仁志社長)と、両社が提携することで、Linux環境で開発コストの低減や開発の効率化が図れるとしている。
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