Commission on Professionals in Science and Technology(CPST)が米国時間13日に発表した調査レポートによると、この20年間でコンピュータ科学関連の職業に従事する女性の割合が減少したという。
CPSTによると、従事している職業がコンピュータシステムのアナリストや科学者、プログラマ、大学・短大・専門学校のコンピュータ科学教師といったカテゴリに属する女性の比率が、1983年は30.5%だったのに対し、2002年には27.2%に減少したという。
その一方で、自然科学や工学関連の職業に従事する女性の比率は増加しているという。
米国内では以前から、科学・工学関連の労働者人口に対する懸念の声が上がっている。米国では近年、主要な大学のコンピュータ科学関連学部に在籍する学生の数が減少しており、理工学課程の博士号取得者数も減っていることから、米国内で行われている研究のレベルが低下しつつあるというのが、懸念の内容だ。
CPSTの調査によると、米国の全労働者に占める女性の割合は1983年時点で44%だったという。2003年にこの数字は47%に微増した。科学・技術・工学・数学関連の職業に従事する女性の割合は1983年時点で16〜19%の範囲内(職業の定義により異なる)だったのに対し、2002年には23〜26%となっている。
自然科学分野では全職種において女性の存在感が増している。特に医学関連の仕事に携わる女性の割合は2002年には50%以上を占めたと、同レポートには記されている。
CPSTによると、工学関連の仕事に従事する女性の割合は1983年には10%だったが、2002年には14%に増加したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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