Microsoftは27日(米国時間)、オープンソース化プロジェクトのソフトウェアリストに、コラボレーションソフトウェアを追加した。
MicrosoftがWiki作成用ソフトウェア「FlexWiki」のソースコードを公開した。Wikiとは、あるトピックをカバーするため、何人ものユーザーがコンテンツの作成や編集に参加できるようにしたウェブページのこと。
FlexWikiは、Microsoftがオープンソースライセンスで今年公開した3つ目のソフトウェアだ。これらのソフトウェアは全て、Common Public License(CPL)に基づいて公開されている。同社は今年4月にWindows Installer XML(WiX)を、その1カ月後にはWindows Template Library(WTL)をSorceForge.netで公開している。
Microsoftによると、公開以来のダウンロード数は、WiXが10万回、WTLは2万回を数え、両プロジェクトはSourceForgeで最も活発なプロジェクトの上位5%に入っているという。FlexWikiもSourceForgeサイトで公開されることになる。
Microsoftのオープンソースサイト参加に対する反応は、比較的中立的だとSourceForgeのディレクターPatrick McGovernはいう。
「過度に好意的ではなかったが、人々の怒りも買っていない」(McGovern)
FlexWikiは、Microsoftが社内で開発者向け「Channel 9」サイトの開発に使用していたものだ。またMicrosoftは、企業がMicrosoft製ソフトウェアベースのシステムを設計するのを支援するPrescriptive Architecture Guidance部門で、Wikiの創始者Ward Cunninghamを雇用している。
Microsoftがこれまでにオープンソースコミュニティに提供したコードの大半は、同社のコアビジネスを補うためのツールだった。しかし同社は、政府や大学など特定の組織がより機密性の高いコードを閲覧できる、制限付きのソース共有プログラムも提供している。先週Microsoftは、このGovernment Security Programプロジェクトの対象にOfficeのコードを追加した。このプロジェクトに参加する政府は、WindowsなどMicrosoftの最も重要な製品のソースコードを閲覧することができる。ただし、これらのソースコードを変更することは認められていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力