Mozilla Foundationは、10日間で100万ダウンロードというFirefoxの目標を、何日も前倒しで達成した。
同グループによると、6日前にリリースされたFirefox 1.0のプレビューリリースは、5日目の早朝に100万ダウンロードの目標を超えており、米国時間20日午後の時点ではダウンロード数は130万に達しているという。
Mozillaの広報担当を務めるBart Decremは、当初の目標達成について聞かれ、「予想以上という生易しいものではない。われわれは、新ブラウザのダウンロード記録を塗り替えており、みなが代替ブラウザに乗り換える準備ができていると思う」と語った。
この場合の代替とは、もちろんMicrosoftのInternet Explorerブラウザを意識したものだ。Microsoftがスタンドアロン版IEの開発を断念し、Firefoxがウェブユーザーや開発者などからますます温かく迎え入れられるなか、FirefoxがIEのマーケットシェアを徐々に奪いつつあるとのデータを示す情報がいくつか出されている。
AOL Time Warnerから昨年スピンオフした非営利団体のMozilla Foundationは、1998年にNetscape Communicationsと傘下のMozilla.orgが立ち上げたオープンソースの開発作業を引き継いだ。企業が支援するオープンソース開発の草分けとされているにもかかわらず、Mozillaは最近までIEの強力なライバル製品を生み出せずにいた。
度重なるセキュリティ問題や、もう何年も大幅な機能や標準のアップグレードが無いことを理由に、IEの評判が打撃を受ける一方で、Mozillaは同名のブラウザの小さく高速なバージョンとしてFirefoxを設計する取り組みに力を注いだ。Firefoxは、バージョン1.0のプレビューリリースが出る数カ月前から、ユーザーを惹き付け、またいくつかの賞を獲得して評判になっていた。
現在Mozillaでは、セキュリティ専門家や悪質なハッカーがFireforxのセキュリティ面に厳しい目を向ける機会が増えたことや、1日数十万件というダウンロードへの対応に追われるなど、成功に伴う問題に直面している。
DecremはFirefoxがプレビューリリースであるにもかかわらず100万ダウンロードを達成した点を強調した。最終版のFirefox 1.0は今秋に完成が予定されている。
同ブラウザがプレリリースの状態でも、Mozilla Foundationが新たに立ち上げたボランティアマーケティングサイト「Spread Firefox」のプロモーション活動は順調に進んでいるようだ。Decremによると、同サイトでは米国時間14日の立ち上げ以来7500人以上のボランティアが参加を申し込み、また訪問者は1日150万人以上を超えているという。
Decremは、Spread FirefoxのボランティアによってFirefoxを幅広い層に売り込む新しい構想が数日中にも明らかになる、と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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