アナリストやAdobe Systemsの計画に詳しいライターの話によると、同社は2004年末までにAcrobatの新バージョンをリリースする予定だという。
Acrobatは、AdobeのPDF(Portable Document Format)技術をベースとしたコンテンツを作成するためのツールファミリー。同社では、PDFドキュメントをビジネスデータ交換の基盤にするため、「インテリジェントドキュメント」戦略を進めている。
現行バージョンのAcrobatがリリースされたのは2003年4月。Adobeはその後、オフィスワーカー向けのライトバージョンとサーババージョンを追加している。
Adobeはこれまで大体2年おきにAcrobatをリリースしているが、Piper JaffrayのアナリストGene Munsterは米国時間16日に発表したレポートの中で、Acrobat 7は予定より早く12月下旬か1月上旬に登場する可能性が高いと述べている。Munsterは、業界のトレンドや、来年初めに出版予定のAcrobatガイドブック向けに広報資料が出ていることに言及している。
Adobeの関係者はこの件について、コメントを控えている。
技術関連の出版大手WileyとOsborneの両ウェブサイトには、まもなく登場する「Acrobat X」関連の書籍がリストに表示されている。Wileyの書籍は、「2004年後半に登場するAdobe Acrobatの強力な新リリース」に関する踏み込んだ解説を行う本を販売するとしている。Osborneの書籍は1月18日、Wileyの書籍は2月に出版される予定だ。
主要製品リリースの合間には売上が減少しがちであるから、ここ数カ月は複数の金融アナリストがAdobeの格付けを下げている。しかしMunsterは、雑誌広告の数が回復するだろうという予想やAdobeのエンタープライズ向けおよびCreative Suite製品への関心が持続するとの予想から同社は現状維持できるとし、「outperform(優れている)」の格付けを変えていない。Munsterは16日のレポートに、「基本的にはこのような安定傾向が続くと考えている」と記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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