日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月15日、仮想化技術HP Virtual Server Environment(VSE)のマルチOS対応を含む機能強化と、HP-UX 11i v2の機能拡張を発表した。
HP VSEは、優先順位に基づきリアルタイムにサーバリソースの利用状況を最適化する統合仮想化技術。HP VSEを利用すれば、各サーバのアプリケーションで設定したサービスレベル目標値に応じ、システムを仮想化して自動的に規模などを拡張/縮小できる。
今回の機能強化では、VSEをHP-UX 11iおよびLinuxの両OS対応とする。具体的な対応製品と出荷スケジュールは以下の通り。
マルチOS対応の動的なマルチシステムワークロード管理ソリューション。2005年上半期に出荷開始
マルチOS対応のソフトウェアパーティショニング。2005年下半期に出荷開始
VSEと統合されたセキュリティコンパートメント。2005年上半期に出荷開始
これまでPA-RISC搭載HP 9000サーバ環境向けだったパーティショニング技術を、HP Integrityサーバにも提供。2005年上半期に出荷開始
高可用性ソリューション。すでに出荷を開始している
オンデマンドソリューション。HP Integrityサーバに対応させる。すでに提供を開始している
一方、機能拡張版HP-UX 11i v2は、最大128ウェイ構成まで対応可能とした。さらに、HP 9000サーバシリーズにも新たに対応させる。「HP 9000サーバとHP Integrityサーバの双方に対応するので、両プラットフォームで統合されたHP-UX環境が構築可能となり、顧客の投資を保護できる」(同社)。
機能拡張版HP-UX 11i v2は、2004年11月初旬より順次出荷を開始する。
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