日本IBMは26日、同社の現行デスクトップPCより約30%小型の「ThinkCentre S50 ultra small」を発表した。これまでのデスクトップPCのように、CPUやメモリなどのスペックにフォーカスしたものではなく、「これはオフィスでの環境を快適にすることを目標につくられたもの。新たなデスクトップ環境を提案する戦略的製品だ」と、日本IBM 理事 PC&プリンティング事業部長の向井宏之氏は語る。
小型化にこだわった理由について向井氏は、「デスクトップPCの筐体は大きくて、机の下に設置するスタイルが一般的となっている。しかし、PCをデスクトップ上に置いた方が、電源操作やCDの出し入れが容易なのはもちろん、増え続けるUSBデバイスの接続も簡単に行える」と説明する。
ThinkCentre S50 ultra smallはデスクトップ上にPCを設置することを前提としているため、利用環境への配慮も施している。それは、プロセッサやチップセットなどの熱を発生するコンポーネントを一直線に配置した上で、本体前面から外気を吸気、背面から排出することで、効率的な熱対策と静粛性を実現したことだ。
また同製品は、ドライブやメモリなどの取り外しが道具を使わずにできるツールレス筐体となっており、トラブルシューティング作業も容易だ。セキュリティに関しては、セキュリティチップの搭載や、データを物理的な盗難から防ぐセキュリティロックシステムを際用している。さらに、バックアップ&復旧ソフトウェアの「Rescue & Recovery with Rapid Restore」が備わっており、ボタン操作ひとつで迅速な復旧が可能だという。
ThinkCentre S50 ultra smallは、8月30日より出荷開始される。IBMダイレクト価格は11万3400円からとなっている。
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