Windowsの次期大型アップデートLonghornに対する取り組みを強化するなか、Microsoftでは約70名の技術スタッフが、研究部門からWindows部門に異動することになった。
これまでプログラマの生産性を向上させる手法を研究してきた開発者たちは今後、Windowsのすべての開発工程(設計/テスト/修正プログラム開発など)を改善する取り組みに注力する。今回の人事発令は、研究部門から製品グループへの異動としては最大級。
Microsoft Researchを率いるRick Rashidは、米国時間2日に行われたMicrosoft Faculty Summitの講演で、「時間の経過にあわせて、組織の拡大/分離の両方を押し進めていく。Microsoftはもっと成長する」と述べた。今回異動する社員は今後、バイスプレジデントAmitabh Srivastava直轄のCenter for Software Excellence(CSE)部門に所属する。
「CSEは今後、Microsoft社内の重要なツールすべてを担当する」とRashidはいう。プログラマ生産性プロジェクトに参加していた残りのメンバー25名はMicrosoft Researchにとどまる。
Srivastavaは、Brian Valentine配下で新しいWindowsコアユニットを設置すべく、昨年12月からWindows部門を担当するようになった。しかし、同氏がもともと所属していたチームのメンバーの大半は研究部門に残っている。Microsoftは研究部門の他のユニットについては、組織変更を行っている。有名なところではスマートウォッチ向け技術SPOT(現行のMSN Directサービス)を開発したチームやデジタルメディア部門などの例が挙げられる。
同社はLonghornについて、ここ10年間で最も大がかりなソフトウェア開発だと述べており、同オペレーティングシステム(OS)のリリース予定日を何度か延期してきた。同OSのプレビューを初めて昨年の秋に行って以降、同社はこのソフトウェアやスケジュールについて多くを語らなくなった。先週も、会長のBill Gatesと最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerが金融アナリストとの会合で説明を求められたが、説明はほとんどなかった。
同社は、同ソフトウェアの登場が早くて2006年になることを認めており、ベータバージョンの配布についても来年に延期している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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