インテルは8月2日、大幅な機能拡張を実現できるXeonプロセッサ・ベースのエンタープライズ・サーバ・プラットフォームを発売すると発表した。同プロセッサは、6月に同社が発表したワークステーション向けXeonのサーバ版。エクステンデッド・メモリ64テクノロジ(EM64T)を採用した同プロセッサは、32ビットと64ビットアプリケーションの両方に対応できる。
新しいサーバ・プラットフォームは、デュアル・プロセッサ・システム向けの「Xeonプロセッサ 3.60GHz」をベースに、「E7520」「E7320」チップセットを採用。RAIDストレージ性能を向上する「IOP332 ストレージ I/O プロセッサ」を搭載している。同時に採用されている高速のDDR2-400メモリ技術は、従来品に比べ消費電力を最大40%削減したうえで、メモリ帯域幅は20%拡大。また、PCI Expressアダプタにも対応している。
インテル 取締役 エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 本部長の町田栄作氏 |
このプラットフォームで構築されたシステムをベースに、国内のシステムメーカ、チャネル企業各社が数カ月以内に製品化する予定だ。
新製品の価格などは、1000個受注時の単価で「E7520」チップセットが9400円、「E7320」が7840円、「IOP332 ストレージ I/O プロセッサ」が9180円。それぞれ量産出荷および発売開始は8月2日としている。
インテル 取締役 エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 本部長の町田栄作氏は、「EM64Tをサーバのエリアにも対応させた。32ビットアプリケーションは既存資産として非常に巨大だが、ファイナンス系やビジネスインテリジェンスなどで、やはり64ビットのアドレッシングが必要となる場合もある。Xeonで相互可用性を持たせつつ、フルの64ビット機能を持ったItaniumとともに販売に力を入れていきたい」と述べた。
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