AMDは米国時間28日にSempronブランドプロセッサを発表する。また、その席上で、低価格PC市場に再び焦点を当てる同社の詳しい計画が明かされる予定だ。
低価格PC市場を念頭に入れてSempronブランドを開発したAMDは、デスクトップ用に8種類、ノートPC用に4種類、合計12種類のSempronプロセッサを同日から発売開始する。1000個当たりわずか39ドルから販売されるこれらのチップは、年末のホリデーシーズンに合わせて有名パソコンメーカーの製品に搭載されて登場する予定だと、あるAMD幹部は述べた。
差しあたって、Sempron全モデルの価格は135ドル以下に設定されている。これは同社のAthlon XPよりも安く、多くの場合、IntelのCeleron PCプロセッサよりも安く販売されることを意味する。この価格戦略は、549ドル以下のデスクトップや、999ドル以下のノートPCを販売する低価格PC市場に一層の攻勢をかけるAMDの意図を反映するものだ。
AMDは、Athlon XPでPC市場全体に対応することは避けたかったようだ。AMDコンピュータ製品部門のデスクトップ製品マーケティングマネージャーを務めるJohn Morrisによると、同社はAthlonプロセッサをパフォーマンスの高いブランドとしてユーザーの意識の中に残しておきたかったという。
「Athlonのブランドイメージは、高性能コンピューティングを実現するというものだ。だからAthlon 64のようなチップには、あくまでもそういうイメージを保って欲しかった。一方、Sempronはまったく異なる戦略を反映するもので、基本的なコンピュータニーズが満たされれば問題ない、というユーザーが増えているため、それに応えることにした」(Morris)
そのため、AMDはデスクトップ用のSempronプロセッサモデル2400+、2500+、2600+、2800+と3100+を1000個当たり61ドル〜126ドルで提供することになっている。最も安いのが、デスクトップ用モデルの2200+(39ドル)と2300+(45ドル)で、新興成長市場向けに開発された。これらは、同社のDuronチップにとって代わることになると、Morrisは述べた。
Sempronという名前は新しいが、チップの背景にあるテクノロジーは十分な検証を重ねてきたものだと、Morrisは述べた。デスクトップ向けSempronで使われる基盤技術はデスクトップ向けのAthlon XPプロセッサで使われているものと同じだ。一方、ノートPC向けSempronではモバイル向けのAthlon 64プロセッサと同じ基盤技術を利用するが、64ビット対応のような特定の機能が搭載されていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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