上海発--まもなく韓国のある企業がAsianuxの支持を表明するという開発者の話を受けて、同製品がアジア各国にまたがるLinuxの標準になるとの期待が高まっている。
中国のRed Flag Softwareと日本のミラクル・リナックスが、北京にあるOracleの研究センターで開発したAsianux 1.0は、サーバ向けのLinuxディストリビューションであり、先月リリースされた。
Asianuxは、共通のカーネルや他のコンポーネントを採用しているため、両社のサーバOSの共通基盤として動作する。そのため、ソフトウェアメーカーやハードウェアメーカー各社は、自社の製品がそれぞれ異なる両社のLinuxに対応していることを示す必要がない。
両社は、アジア地域の他のLinuxディストリビュータからの支持を拡大することで、Asianuxが相互運用性やLinuxの各種の標準実現に関して牽引役を果たすと期待している。しかし、この取り組みはいまのところ韓国の支持を得ていない。韓国は中国や日本と並んで、北アジアにおけるオープンソースソフトウェアの開発拠点の1つとなっている。
Red Flag社長のChris Zhaoによれば、この状況はまもなく変化するという。
「われわれは、韓国のパートナー企業とAsianuxについての議論を続けてきた。2ヶ月以内には韓国のパートナー企業を決定できるはずだ」と、同氏は上海で開かれているOracle OpenWorldカンファレンスの会場で報道陣に語った。
Zhaoは、韓国でのパートナーになる可能性のある企業の名前は明かさなかった。だが、観測筋によれば、韓国には国産のLinuxを開発する企業がいくつか存在し、なかでもHancom LinuxとWow Linuxは最大手と目されているという。
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