Intelのチップとしては、初めて32ビットと64ビットの両ソフトウェアに対応する「Nocona」が、6月末にデビューすると見られており、同社が自らに課した第2四半期中という発売期限になんとか間に合うことになりそうだ。
Intelは、2月に発表した同チップで、ますます人気の高まるAdvanced Micro Devices(AMD)のOpteronプロセッサに対する反撃を開始する。サーバ市場向けとして初の32/64ビットチップであるOpteronは、2003年4月に登場し、これまでにIBM、Hewlett-Packard(HP)、Sun Microsystemsのマシンに採用されている。
IntelはNoconaに関してコメントしていないが、同社に詳しい情報筋は、Noconaのサーバ用の2プロセッサバージョンが6月28日に登場することを明らかにした。また他のバージョンも続いて登場の予定。
Microprocessor Reportの編集長Kevin Krewellは、2月に登場したデスクトッププロセッサのPrescottとベースが同じであるため、Noconaは3.4〜3.6GHzで動作する可能性が高い、と話している。
「これはPrescottの信頼性を多少高めたバージョンにすぎない」(Krewell)
IntelとAMDの最新チップは32ビットソフトウェアにしか対応しておらず、データは32ビット単位でしか処理されない。これらのチップにとって最大の制約の1つは、メモリを4Gバイトまでしか扱えない点だ。ハイエンドマシンでも1Gバイト程度のメモリしか搭載しておらず、4Gバイトを搭載するのは数年後になると思われるデスクトップでは、この点は問題はならないが、しかしサーバメーカー各社はメモリの制限に不満を訴えてきていた。
NoconaとOpteronの32/64ビット機能はほぼ同じものだ。Microprocessor Reportのアナリスト、Tom Halfhillは、IntelがAMDの技術を一部模倣したとまで断言している。Intelが借りたか、借りないかは別として、同社はAMDに対して、使用料を支払わなくてよいライセンス契約になっている。
それでも、両チップがまったく同じというわけではない。Opteronには、メモリコントローラと、HyperTransportを通じた他のコンポーネントへのリンクも搭載されている。AMDによると、これらの機能を併用すればパフォーマンスが10〜15%向上するという。
対照的に、Intelのサーバチップは、ハイパースレディングというAMDのチップにない技術を搭載しており、1基のプロセッサで2つのアプリケーションを同時に実行できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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