オープンソース団体のEclipse Foundationは、IBMからの独立後初めて任命される事務局長に、Oracleの元幹部を指名した。
Oracleでアプリケーションサーバ技術サービス事業部を担当していた元バイスプレジデント、Mike Milinkovichは、米国時間6月1日にEclipseの事務局長に就任する予定だ。Eclipseは、もともとIBMが2001年に設立した業界団体だったが、今年2月に非営利組織に変更されていた。なお1月までは、IBM幹部のSkip McGaugheyが会長を務めていた。
Eclipseソフトウェアは、異なるツールを1つのプログラミングアプリケーションに組み込むためのシステムを提供する。Eclipseソフトウェアの利用は開発者の間で昨年急拡大し、同団体にはツールやアプリケーションのプロバイダーをはじめ、50社以上の企業が会員として参加するようになった。
Milinkovichは声明の中で、Eclipse 3.0ソフトウェアを初夏に出荷すること、ウェブ開発ツールの改善に向けてWeb Tools Platform Projectを立ち上げることなどを、事務局長としての最優先事項として挙げた。同氏はまた、Eclipseプロジェクト計画を管理するための組織設立の意向があることも明らかにした。
オブジェクト指向プログラミングの経験を持つMilinkovichは、The Object Peopleという企業に在籍したこともある。同社を代表する「TopLink」という製品は最終的に、2002年にOracleに買収された。TopLinkは、オブジェクト指向プログラミング言語を使ってデータをリレーショナルデータベースから取り出すツールだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」