NTTデータは5月7日、Linuxを用いたシステムの故障解析ツール「リナックシデント」(仮称)をVA Linux System Japan(VAリナックス)と共同開発すると発表した。同ツールを使用すると、Linuxが動作するコンピュータシステムの故障/障害発生時に、情報収集や解析が行える。両社は2004年度中の実用化を目指す。
リナックシデントは、問題発生時に確実に情報を収集するためにOSやアプリケーション、ミドルウェアの情報をダンプして記録する仕組みを備える予定。その結果、ミドルウェア、OS、ハードウェア間の障害原因切り分けや、デッドロックなどの問題解析作業を改善できるという。なお、このダンプ情報収集機構は専用のハードウェアやサーバを使わずソフトウェアで実現するので、システム構築時に最小限の投資で利用可能となる。
また、リナックシデントは解析技術者が必要とする情報を明示的に表示するので、「高度な技術を有する解析技術者が活用することにより、障害の根本原因をより迅速に究明できる」(NTTデータ)。
今後、NTTデータはリナックシデント適用した低コスト/高信頼性の各種システムを提供するとしている。
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