Apple Computerは4月19日(米国時間)、同社のPCでデジタルハイビジョン(HD)映像が簡単に編集可能になったと発表した。これは松下電器産業の関連会社Panasonic Broadcast & Television Systemsと協力して実現したもの。Panasonicの制作用HD VTRを利用することで、HD映像を簡単にPowerBookやPower Mac G5などで編集できるという。
具体的には、FireWireインターフェイスを搭載したPanasonicの制作用HD VTR「AJ-HD1200A」と、Appleが新しく発表したビデオ編集ソフトウェア「Final Cut Pro HD」を使うことで、デスクトップやPowerBook上でHD解像度の画像を大量に扱えるようになった。
「これによりコンテンツクリエイターたちは、VariCam映像記録システムのフィルムに匹敵するクオリティをデスクトップ上で、しかも制作プロセス全体をHDに移行させられるような低コストで利用することができるようになる」と、Panasonic Broadcast社長のジョン・ベイズリー氏は述べる。
AJ-HD1200Aを使った場合、PanasonicのHDビデオカメラで撮影した映像などを、VTRのIEEE 1394インターフェイスを使って直接Final Cut Pro HDに取り込むことができる。取り込んだ素材は、リアルタイムで編集作業が可能という。IEEE 1394 FireWireインターフェイスは、ネイティブDV-HDファイルをVTRやVariCamのテープに録画したままの状態でPower Mac G4やG5ホストコンピュータの内蔵ハードディスクに送り込むため、カメラで撮った状態と同じ品質を維持するとしている。
Panasonic Broadcast社マーケティング担当副社長のスチュアート・イングリッシュ氏は、Power Mac G5とAJ-HD1200Aを利用した場合、100時間以上の24fps HDを編集するのに必要なハードウェアとソフトウェアが5万ドル以下で揃うと話している。
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