DellとOracleは米国時間6日、Dellサーバの一部にOracleデータベースソフトウェアを搭載して販売する独占的なバンドル契約を結び、提携を拡大したと発表した。
DellのCEO(最高経営責任者)Michael Dellは同日、Oracle CEOのLarry Ellisonと共に電話会議を行ったが、この中でDellは同社のPowerEdge 2600およびPowerEdge 2650の両サーバにOracle Standard Edition Oneをバンドルし、プレインストールもしくはCDで添付する形で提供を行うと語った。
PowerEdgeサーバは、Red Hat Enterprise LinuxオペレーティングシステムとOracleソフトウェアのCDが付属して、わずか4100ドル強からの価格設定となる。両社によると、Dellは今年中にRed Hat LinuxもしくはMicrosoft Windowsを搭載したサーバで、Oracle Standard Edition Oneのインストールを開始するという。Dellのサーバには1基もしくは2基のプロセッサが搭載される。
今回の提携は、両社が1年前に結んだ提携を拡大したもの。この提携の基づいて、両社はクラスタシステムのような形でデータベースを稼働した場合の性能の高さを訴えていく。なお、この提携は2003年4月に始まったもので、両社はこの時Oracle 9iデータベースクラスタソフトウェアをDellのPowerEdge 2650サーバに搭載することに合意していた。
今回の合意で、Oracleは同社最新のデータベースソフトであるOracle Standard Edition Oneを販売していく、新しい販路を手に入れたことになる。今回の場合、Oracleは比較的簡単なやり方でソフトウェアを提供できるようになるほか、中小企業向けのサービスと合わせて販売することも可能になる。一方、Dellはこれにより同社が重視するサーバの売上台数を伸ばせることになる、と両社のCEOは述べている。
「われわれはすべての業界向けに、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、そしてISV(独立系ソフトウェアベンダー)のさまざまな組み合わせを提供するつもりだ」(Ellison)
同氏はさらに、Dellとの提携のように、ハードウェアにソフトウェアをバンドルする形での販売が、同社の新しい流れだと説明した。
「これは未来の波だと思う。使いやすさこそ未来の波だ」(Ellison)
Dellのほうでも、データベースサーバ市場でシェアを拡大するチャンスが見えている。実際、両社が提携を開始した1年前には約1万5000台だったDellとOracleのバンドル製品の販売台数は、その後約3万台へと増加したと、Michael Dellは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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