ネットワークソフトウェアメーカーのNovellは、Linuxシステム上で電子メールやスケジュール帳、連絡先リストなどを扱うソフトウェア「Novell GroupWise 6.5」と、Microsoft Windows用の自動パッチ管理ツール「Novell ZENworks Patch Management」を発表した。
同社は両製品の発表を、ドイツのハノーバーで開催されていたCeBITトレードショーで19日(現地時間)に行った。
Novellは今年1月にSuSE Linuxを2億1000万ドルで買収したが、これによりLinux市場における同社の存在感が大いに高まった。これまで同社は、プロプライエタリな製品とオープンソースソフトウェアのバランスをどう取っていくかについて、ほとんどヒントを示してこなかった。しかしNovellは、既報の通り、自社のLinux管理ツールに、広く利用されているオープンソースライセンスを採用し、同プログラムやSuSE Linux製品の普及させる計画を進めている。
Novell GroupWise 6.5 for Linuxは、Linuxシステム上でのコミュニケーション管理用コラボレーションソフトで、4月15日に一般向けにリリースされる。このソフトウェアは、同社がWindowsコンピュータ用アプリケーションで提供している機能をLinuxで利用できるようにしたものだ。
GroupWise 6.5では電子メールやインスタントメッセージ(IM)、連絡先、文書などの管理機能も提供されている。Novellは今年中に、GroupWise 6.5をサポートするXimian Evolutionソフトウェアのバージョンをリリースすると述べた。またNovellは、オープンソースのIM用ソフト「Gaim」のプラグインサポートも1カ月以内に発表する計画だ。
一方、Novell ZENworks Patch Managementという製品は、ソフトウェアのパッチダウンロードやパッチ通知を管理しやすくする企業向けの製品で、今月中にリリースされるという。Novellによると、このソフトウェアはMicrosoft Windowsオペレーティングシステム(OS)の動作するコンピュータに自動パッチ管理システムを提供するもので、提携メーカーのPatchLinkと共同で開発したものだという。
ZENworks Patch Managementは、企業のITセキュリティの向上にも役立つとNovellは述べている。同社によると、このソフトウェアは数多くのパッチについて詳細な情報を提供し、エンドユーザーが自分のインストールするべきパッチを見つけやすいようにするという。このパッケージには、パッチ管理状態やリスクの自動評価機能、自動パッチ適用機能、そして強化されたセキュリティ管理機能などが含まる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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