Microsoftは17日(米国時間)、Windows XPの大型アップデート第2弾となるService Pack 2(SP2)の「Release Candidate 1(RC1)」をリリースした。この新バージョンには、Windows XP用の新セキュリティツールが追加されている。
Windows XP SP2のRC1には、昨年リリースされたテストバージョンからいくつか大きな変更が加えられている。通常、ソフトウェアのRC1バージョンは、ベータ版と最終リリースの間となるバージョンで、RC1にはテスターのフィードバックに基づいた変更点が統合されている。なお、SP2の最終バージョンは今年第2四半期にリリース予定。
サービスパックはバグ修正や製品アップデートをまとめたもので、Microsoftが主要製品について定期的にリリースしているもの。
SP2のRC1バージョンは現在、Microsoftの登録テスター向けに公開されているが、後に同社のTechNetおよびMicrosoft Developer Network開発者サイトを通じて、一般にもリリースされる。
RC1での最大の変更点は、Windows Security Centerが追加されたことだ。これは、さまざまなWindowsコンポーネントのセキュリティ設定に、簡単にアクセスできるようにする新ツールだと、MicrosoftのWindows部門主任プロダクトマネージャー、Greg Sullivanは述べている。Windows Security Centerがあれば、Internet Explorerやネットワーク接続、Windows Updateなどの設定を個別に行う必要がなくなり、XPユーザーは全てを1カ所で管理できるようになる。
「現在Windowsでは、さまざまなセキュリティ設定を管理しようとすると、たくさんの操作をしなくてはならない。そして、高度なユーザーでもどこをどうするべきなのかが、すぐに分からないこともある。Windowsにはユーザーを保護する技術があるが、それを分かりやすくする点ではこれまで改善の余地があった」(Sullivan)
このRC1では、Internet Explorerへのポップアップ広告を遮断する新ツールの導入も、ベータ版よりさらに拡大される。ユーザーのフィードバックが好意的だったことから、ポップアップ遮断ツールは企業のイントラネットサイト以外での利用時にはデフォルトでオンになるとSullivanは述べている。
RC1ではWindows Updateサービスも拡張され、Windows XPへの重要なアップデートの自動インストールがこれまでよりも簡単になる。
「これは、昨秋に起こった有名な攻撃などに対応したものだ」とSullivanは述べ、さらに「我々は、ユーザーが素早く防御の態勢を整えられるようにしたいと考えている」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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