Microsoftは5日(米国時間)、次期Windowsのリリース前にサーバオペレーティングシステム(OS)のアップデートを行うことを検討していると認めたが、ただし新しくリリースされるこのソフトウェアにどんな機能が含まれるかについてはほとんど明らかにしなかった。
このアップグレードは、Windowsの次のメジャーバージョン「Longhorn」のリリースに先だって行われる予定だ。このリリースについては、Microsoft会長のBill Gatesが3月1日公開のCNET News.comとのインタビューの中で初めて言及した。
「我々は新サーバをリリースする。これはLonghornの前になりそうだ」とGatesは述べていた。だがMicrosoftは5日まで、Gatesのコメントに関する説明を行わなかった。
同社は、このアップグレードの具体的内容は現在も検討中だと述べている。
「どのような形で、どういうタイミングでのリリースになるか、そして何という名前になるかは、まだ今も検討中だ」とWindows Server GroupシニアディレクターJeff Priceは語った。
こうしたコメントから、Microsoftは計画の内容について幅広い可能性を残すこととなった。同社は、さまざまなバグ修正やサービスパックをひとつのアップデート版にまとめるだけかもしれないし、あるいはOSにもっと実質的な変更が加えられる可能性もある。
短期的にもっとも可能性が高そうなのは、Microsoftがこれまで別々にリリースしていた複数のアドオンをまとめてOSに組み込むという選択肢だと、市場リサーチ会社Directions on MicrosoftのアナリストRob Helmは述べている。だが、たとえばLonghornで計画されている一部の機能をサーバ側でサポートするなど、他にも数多くの選択肢が考えられるという。
Microsoftはこの1週間ほど前に、Longhornのリリース前にWindows XPデスクトップバージョンのアップデートを行うことも検討中だと述べていた。社内で「Windows XP Reloaded」と呼ばれるこのアップデート版は、Longhornの発売前に、Windowsの現行版を改善するためのもので、このなかに何を盛り込むかについてはさまざまな可能性が現在議論されているという。
Longhornのリリース時期はますます不確実になってきている。Microsoftは当初、Longhornを2005年には出荷するとしていたが、その後このスケジュールを撤回し、準備ができ次第出荷すると述べるにとどまっている。アナリストらは、このリリースが2006年までには行われると見込んでいるが、現在ではそれにも間に合わないと見る向きもある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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