「Windowsという名は一般的すぎる」--マイクロソフトに一矢報いたリンドウズ

Jo Best(Silicon.com)2004年02月12日 18時24分

 商標権侵害に関して法廷から非難を浴びているLinuxベンダーのLindowsが、Microsoftを相手に展開している法廷闘争は、とりあえずLindows側に有利に運びそうだ。

 このネーミングを巡る争いは2001年から続いており、Lindowsはオランダとスウェーデンにおける類似の訴訟で敗北を喫している。

 シアトルの米連邦地裁は米国時間11日、Microsoftが商標権を主張する「Windows」はあまりにも一般的な用語で、Windows OSが登場する前から使用されており、同社がいくらお金を積んでもこの事実を変えることはできないという裁定を下した。

 裁判官は「Windows」という言葉の「一般性」を認めてLindows側を支持し、最終的な判断が下されるまで、同社がLindowsという社名を使い続けることを認めた。

 オープンソースベンダーのLindowsは、ほかにもさまざまな法的問題に直面している。裁判官は、現行の3月1日という公判期日--それ自体も既に予定より遅れていた--を、Microsoftの控訴を待ち、現段階で特定されていない期日に延期した。

 Microsoftは、商標権の妥当性を評価するにあたり、今日における「Windows」の意味合いのみを法廷が判断すべきだと主張してきていた。Microsoft広報担当のStacy Drakeは、今回の裁定を受け同社が直ちに控訴すると述べた。「我々は、控訴裁判所にこの問題に関する判断を委ねたいという要求を裁判官が受け入れてくれたことに、非常に勇気づけられた」(Drake)。

 Lindow側の主席法律顧問であるDaniel Harrisは、声明のなかで、今回の勝利がMicrosoftに大きな打撃を与えたと述べた。「法廷の判断は、一企業がどんなに多額の費用を投じても、一般用語を買うことができないということを確認したものだ」(Harris)。

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