IntelとAdvanced Micro Devices(AMD)の両社にとって、2003年第4四半期の結果は、共に満足のゆくものとなった。
Intelのコンピュータチップ市場におけるシェアは82.8%となり、第2四半期の82.6%から僅かに増加したと、調査会社Mercury Researchの主席アナリスト、Dean McCarronが発表した。
一方、AMDのシェアは15.5%で、第3四半期から0.2%の減少となったものの、2四半期続けて平均販売価格が上昇し、これが過去2年半で初めてとなる四半期ベースでの黒字化につながった。
「誰にも何か良い話題がある」とMcCarron。「私はシェアの変動をあまり重視しない。AMDにとって、市場シェアの0.2ポイント低下は、売上げ増と比べればさほど重要ではない」(McCarron)
価格の維持は、AMDにとって昔から困難な課題だった。同社は昨年、平均販売価格の上昇がなければ、累積で損失が利益を上回る状況に直面する可能性が高かった。しかし実際には、1969年以来、あわせて1億9860万ドルとなる純利益を報告することができた。
2003年全体では、Intelの市場シェアは82.9%で、2002年の市場シェア83.6%から0.7%減少。いっぽう、AMDのシェアは0.5%増えて15.4%となった。ただし、Intelのシェアは依然として同社の過去最高に近いレベルにある(McCarron)
全体で見ると、時の経過とともにシェアは安定しつつあると、McCarronは言う。2001年に、AMDは5%近い市場シェアをIntelから奪い、逆に2002年にはIntelがそれを奪い返した。Intelは1998年にも5%近くを獲得。また、1999年と2000年は、2003年と同様、さまざまな動きがあったわりには、市場シェアには大きな変動はなかった。
Mercuryの市場シェアの計算には、IBMのPowerPCチップは含まれていない。またXboxのゲーム機用にIntelがMicrosoftに出荷するプロセッサも含まれない。そして、Mercuryのデータの残りの僅かなシェアは、台湾のViaとTransmetaのチップが分け合っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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