LinuxソフトウェアベンダーのLindows.comは、同社のLindowsLiveオペレーティングシステムを、PtoPネットワーク経由で無償配布する計画を発表した。
LindowsLiveは、Linuxベースのオペレーティングシステムを、CDから起動できるため、コンピュータのハードディスクにインストールする必要がない。Lindows.comは、これまで同製品を29.95ドルで販売し、またインターネット経由でもCDに焼くことができる形式で販売していた。
「別に正気を失ったわけではない」とLindows.com最高経営責任者(CEO)のMichael Robertsonは、ニュースレターの中で述べている。「我々は、自社のビジネスを前進させるために、PtoPを活用する方法を見出そうとしているのだ」(同氏)
Robertsonによると、同社はLindowsOSのインストールCD作成に使われるソフトウェアを配布するために、10万ドル以上ものネットワーク回線費を支払っているという。
Robertsonはさらに、「当社のサーバからLindowsLiveをダウンロードする代わりに、PtoPネットワークを利用してもらうことで、コスト削減を目指している」と述べている。「同時に、何百万ものファイル交換ネットワークのユーザーに対してLindowsOSを露出することになるが、費用は最小限で済む。彼らが、CNR(クリックアンドラン)、ウェブフィルタリング、ウィルス対策ソフト、Click-N-Buyゲームやプログラムなど、その他のLindows.com製品およびサービスを購入すると期待している」(同氏)
なお、Lindowsは会社の名前を巡り、Microsoftと係争中である。Microsoftは、LindowsがMicrosoftの商標権を侵害しているとして提訴している。また、Lindowsが設置したウェブサイト、MSFreePC.comを巡っても両社は衝突している。MSFreePC.comは、カリフォルニア州の集団代表訴訟でMicrosoftが支払いに合意した和解金をLindowsが顧客に代わって請求するというもの。2004年1月初旬、同ウェブサイトを閉鎖するよう裁判所が命令を出していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス