ゼンド・オープンソースシステムズと大塚商会は12月15日、Mac OS Xとオープンソースを相互活用し、企業や大学におけるウェブビジネスへの採用を働きかける「Mac オープンソース・アダプション」プログラムを開始すると発表した。第1弾として、ゼンドのPHP開発ツール「Zend Studio 3.0 日本語版」のMac対応版を2004年1月15日に発売するという。
今回の発表の背景として、ゼンド・オープンソースシステムズ代表取締役社長の角田好志氏は、Windows環境の悪化を指摘する。「ウイルスやワームによってWindowsのシステムがきちんと動かない状況にある」(角田氏)。さらにMac OS XがUNIX OSの1つ、BSDの流れを汲んでおり、様々なオープンソースソフトウェアが使えることから、「Linuxの汚い日本語環境を使うよりも、Macの環境を使ってより視覚的に美しいものが作れる」と魅力を語った。
両社では今後、PHPやMySQLなどウェブ関連技術の年間サポートサービスを提供するほか、セミナーなどを開催して普及啓蒙活動を行うという。これにより業務システムのクライアントマシンにWindowsを利用しているユーザーに対して、Macintoshへの切り替えを促していくとしている。
ゼンド・オープンソースシステムズ代表取締役社長の角田好志氏 | |
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また、教育機関への導入も強化する。Zend Studio 3.0 日本語版について、Mac対応の教育機関向け開発キットを特別価格で提供する予定という。価格は未定だが、2月中旬より販売する。ウェブ開発トレーニング教材も2月中旬より提供するという。
そのほか業務系アプリケーションでの運用拡大を図るため、PHPで開発された業務系アプリケーションのMac活用を支援する。具体的には業務系アプリケーションをウェブ上で提供し、Macのシステムを組み込んだ形でソリューションを提供するなどの取り組みを行うとしている。
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