米Microsoftが、米国時間13日に米証券取引委員会(SEC)に提出した前四半期の決算書によれば、Server & Toolビジネスは前年同期に比べ、大幅に利益が増加したが、デスクトップ用WindowsやOfficeを扱う部門の利益は、前年をわずかに下回ったという。
Microsoftは先月、同社の業績を発表した際に、個々の部門の売上については明らかにしたが、それぞれの損益については、同日まで報告していなかった。
先月、Microsoftは82億ドルの売上および26億ドルの利益をあげたと報告し、PC販売の改善によって同社の予想を上回る業績を達成できたと述べていた。しかし、顧客がセキュリティ問題への懸念から長期の契約を敬遠したため、そこから得られる、いわゆる前受収益が減少した。
米国時間13日に明らかになった内訳のなかで、同社は、9月30日締めの四半期で、Windowsのデスクトップバージョンを扱うClient部門は、売上28億1000万ドルに対し、22億6000万ドルの利益をあげたと述べた。ちなみに、前年同期の売上はほぼ同額の28億1000万ドルで、利益は22億7000万ドルであった。
Server & Tool部門の売上は、前年の16億3000万ドルから18億7000万ドルに増加、利益も同じく2億9700万ドルから3億7000万ドルに伸びた。Officeを扱うInformation Worker部門は、売上が前年の22億7000万ドルから22億9000万ドルに伸びたにもかかわらず、利益は16億6000万ドルから15億9000万ドルに下がった。
MSN部門は、前年同期の1億4700万ドルの赤字から抜け出し、5800万ドルの利益をあげて、初めて黒字に転じた。また、Mobile & Embedded Device部門は昨年同期の6500万ドルという損失を、ほぼ半分の3200万ドルに圧縮したが、いっぽうHome & Entertainment部門は、昨年同期の2億4500万ドルから2億7300万ドルへと損失を広げた。
Microsoft Business Solutions部門は、7900万ドルの損失を計上したが、前年同期の9400万ドルからは多少改善している。また、同社は企業運営や他の項目による7億5100万ドルの損失を計上し、これは前年同期の6億5200万ドルから増えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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