米Symantecは、PC管理ソフトウェアのGhostの最新版を発表する。新バージョンでは、IT管理者がパッチをまとめて適用することが可能になる。
20日に発表されるGhost 8.0は、中規模から大規模企業の企業システムにおいて、デスクトップPCやノートPCにインストールされているソフトウェア更新に伴う作業を軽減することを狙った製品だ。
現行のGhost 7.0では、管理者は、中央にあるサーバから、アプリケーションやOSの最新版を、デスクトップPCやノートPCに送ることで、ほぼ同時に更新を行える。
同社のシニア製品スペシャリスト、Stuart Singは、「これでパッチ、さらにはショートカットをデスクトップに適用できる」と語る。そのような更新以外にも、Microsoftらが提供する製品に類似した同製品は、災害復旧作業に関する機能も備えている。
だが、Ghost 8のアプローチでは、必要となる帯域幅が多くなりすぎる可能性がある。Singによると、組織にある既存のPCを効率よく更新対象としてプロファイリングする機能により、この問題に対処しているという。例えば、同ツールは、どのデスクトップがOSの更新をするのに充分なメモリとハードディスク容量があるかを認識できる。つまり、IT管理者にとっては、更新のプロファイルに合うPCのみを選ぶことが可能となる。
同じように、どのPCが最新のバグに対するパッチをあてていないのかを特定し、リモートからパッチを適用させることも可能と、Singは話している。
ネットワークの帯域を消費しすぎるという問題に対しては、Client Staging Areaと呼ばれる新機能でも、解決を試みている。この新機能により、管理者はユーザーのハードディスク上にあるソフトウェアについて、予備のバージョンを格納でき、使用中のバージョンが何らかの形で損傷を受けた場合、ネットワーク経由でアクセスしなくても、この予備バージョンが呼び出されるという。
Symantecは、アンチウイルスソフトウェアベンダーとして知られきたが、ここ数年、コンピュータ管理ツール分野に進出している。Ghost技術は、同社が1998年に買収したニュージーランド企業であるBinary Research Limitedから獲得した技術だ。
今年9月には、同社はプロビジョニングツールを提供する米PowerQuestを買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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